今日は9時前に起きたが、台風の通過を待ってからの出発となったため、厚木を通過した時点で15時を回っていた。
ヘアピンカーブを地元の軽にせっつかれながら50km/hで進んでいくのはチキンな僕には苦行であったが、日ごろの行いがいいためか、事故ることもなく無事目的地へ到着できた。


今日は富士山にしようかとも思ったが、神奈川県民としてやはり丹沢は外せないだろうということで、外丹沢宮ヶ瀬の山でシャンピニオンと戯れることにした。
湖沿いに車を止め、登山道から山に入った。


富士山を駆け上る宗兄弟か、あるいはまるで小鹿のように山道を駆け上っていく。
この季節の僕は間違いなく山の神様(と二郎)から生命パワーをもらっているはずだ。


しばらく杉帯が続いた(杉にはほとんど生えない)が、しばらく登るとカヤやクヌギ、コナラの混合林に当たった。
ここまできたらもう見つけたも同然。
やはり有った。でもこの色、ヒダのしみ、かさの粘性は…カキシメジ(毒)だ。残念。
しかしすぐ横に一回り大きいキノコが一本。
またカキシメジかと思って抜いてみると、丈夫なつくりに濃い紫色、根元のふくらみ。
最も好きなキノコの一つであるフウセンタケ(食)だ。
またすぐ横の切り株の根元に似たキノコ。
つくりはほぼ一緒で、色だけやや薄い。
こちらはフウセンタケモドキ(食)で間違いないだろう。
大群生に思わず顔がほころぶ。どんな料理で楽しもうか…。。


そのあと気温が急変し、天候も悪化してきたので急いで車に戻った。


台風の影響か車は少なく、渋滞らしい渋滞には巻き込まれず行けた。
帰って図鑑で同定したあと、石突、ごみを掃除してフリッターにしてみた。
文献によってはやや埃くさいとも書いてあるがそんなことはなく、ホクホクに仕上がってとても良かった。大満足。



しかしその後、足首に変な塊がついていることに気づいた。
つまんでみるとそれは小豆状に固まった血であった。
これがうわさのヤマビルによる吸血か…!
ヤマビルとは陸棲の蛭の仲間で、水棲のチスイビルと同様に動物の血をすう習性がある。
こいつに吸われると、痛みや不快感をほとんど感じないままかなりの血を吸い取られ、さらには数日は止血しないという恐ろしい目にあう。
人の接近を感じると地面からもぞもぞ這い出てくるだの、下に注意しても樹上から降ってくるだのと、地球の生物とは思えない生態をしているらしい。


父も2箇所ほどやられたが、「お父さんはガキのころから田んぼ(のチスイビル)で鍛えてるから大丈夫」とかわけの分からないことを言っていたので多分大丈夫なんだろう。


こいつらは火が弱点ということで、付かれたらライターの火を近づけるといいらしい。
が、今日はもって行ってなかったので試せなかった。
大体、自然と戯れるときは吸いたくならないから持って行かないんだよな〜
山の神様にも失礼だし。
でも仕方ないから次回からは持参しよう。神様ごめんなさい。