今日のカブジは過去最高の出来だったかもしれない。
乳化二郎はジロリアンにはあまり好まれないようだが、それでも今日のスープを不味いと言う人はほとんどいないんじゃなかろうか。
ヤサイは良く茹でられていて、ブタは味のよくしみたデッカイやつがごろごろ、つけ麺のスープの調合もバッチリでオマケに最後のスープ割りは並々と注がれてきた。
金色に輝くスープを掬って口に運ぶと、口じゅうがとろとろにとろけてしまう。
思い出すだけでヨダレが止まらなくなる。


腹ごしらえのあとは自由が丘に向かった。
この街には真っ白な雪が良く似合う。


スイーツフォレストで亀ゼリーを連れに食べさせて、何とも言い難い表情を楽しむ。
漢方薬をゼラチンで固めて風邪シロップで誤魔化したような味だが、慣れると結構美味しく感じるものだ。
ちなみに我が家では親が中華街ででっかい缶詰を買ってくるほど好まれている。


その後は奥沢方面へ足を伸ばした。
基本的に車はベンツかジャガーボルボもちらほら。
家は軒並み豪邸ばかりで広〜い庭つき。
バブルってなんですか?と思わせるにはあまりにも十分だ。
どうやったらこんな家に住めるのだろうか。


そのまま更に田園調布まで行く。
輪をかけて豪邸ぞろいで、車は色ちがいのベンツが仲良く2台、みたいな街。
アッパーミドルでもこんな家は買えないだろう。
大体街中のスーパーでChateau Latour(世界で最も高いクラスの白ワイン)が売られている時点でどうかしている。


でも一度でいいからこんな街に住んでみたい。


それから渋谷に戻った。
高級住宅街巡りの様を呈していたので、六本木通りを東へ向かう事に。
青山に広尾、麻布と地名は変わるが、雰囲気はほとんど一緒だった。
フェラーリの販売店を窓越しに覗いてみた。
1250万円でお買得だそうだ。
榴弾でも投げ込んでやろうかと思った。


六本木ヒルズに到着。
ライブドア関連で騒がしいかと思ったが、そうでもなかった。
とりあえず家具屋さんを覗いてみた。
うちの車より高いバスタブに思わず苦笑する。
合同セールを行っていたようだったが、元値が軒並みありえないほど高いので焼け石に水だった。
バブリーな世界に余計な心配をめぐらす。


でも台所用品を物色してみたり、ソファーに転がってみたりしていたら和んで気持ちよくなってきた。
連れが、将来少しお金がたまったら、ごろごろできるおっきいベッドを買ってほしい、といった。
田園調布に家を買うよりもずっとちっこい現実的な夢だけど、僕らにはきっとそっちの方が価値があるんだろう。
豪邸はまだずっと先でいいかな。。。と思った。


歩きまくったので足がへとへとだ。
各駅停車に乗って横浜まで熟睡した。