以前「アニメに関して意見を聞かせてほしい」と言われて、研連有志でライブドアを訪問したことがあった。
迎えてくれた人は見た目も雰囲気もかなりラフで、やや高みから見下ろしたような話し方に彼らの会社への自信を強く感じたのを覚えている。


話し合いは特に何の実入りもなく終わった。
アニメを金儲けの道具にしか考えていないということが丸分かりだったので周りの人は反感を覚えていたようだったが、僕はその辺はまあいいんじゃないのと思った(僕も似たようなとこあるし)。


それよりも僕は、彼等がそういう「キレイではナイ」考えを全身から噴出させてしまっているところに不審感を覚えたのだ。
とてもガキ臭いというかなんというか、この会社はこんな人間ばかりなんだろうかと思ったのだが、まあどうやらそんなところだったようだ。


彼らを見ていると、世界史の図表にあった、WWO直後のドイツの写真を思い出す。
札束を積み木の様ににもて遊ぶことは、現代日本ではあまり誉められた行為では無かったと言うことだろう。


しかし、本当に音を立てるように崩壊したのはちょっとショックではあった。
日本のこれまでの企業風土が風化しきっていたことと、そこに彼らが新しい風を吹き込んだということだけは確かなのだから、このままちりとなって消えてしまうのはあってほしくない。