今日、先輩講師が辞めた。
就職が決まったための円満退社なわけであるが、裏ではどうもそうでないらしい。


新しい室長(ったってもう10ヶ月くらいになるが)はとても仕事熱心でしっかりした人なんだけど、人間の好き嫌いは結構はっきりと出してしまう人だ。
特に古参の女性講師へは結構きつめに当たっている印象を受ける。
これは別に彼女が女性嫌いなのではなく(それもあるかもしれないけど)前の室長と仲がよかった人間を信用していないのだと思う。
前の室長は男性なのだが、彼が室長だったころのうちの教室は全塾でも1、2を争うほどの評価の低さを誇っていた。
僕も採用してもらった恩義がある分あまりひどいことは言いたくないのだけれども、彼はちょっとルーズすぎるし仕事も適当で、教室には私語があふれ生徒は馬鹿騒ぎ、雰囲気はかなり悪かった。
こんな塾で学んで成績伸びるようなやつはいるのか?と本気で思ったものだ。


その後彼が「家庭の事情」とやらで突然退職し、ブロック長が暫定室長を務めることとなって、環境はかなり改善された。
後で聞いた話だが、低評価が長く続くと室長は飛ばされてしまうらしい。
ひょっとすると…


そしてその後、今の室長が就任して現体制になる。
彼女はミーティングを行い意識改革を推し進め、カリキュラムや月報のチェック制度を導入してなあなあ状態だった講師陣に喝を入れた。
さらには講師の個人面談を行って一人ひとりへ自らの考えを示した。
仕事は格段に増えたが、これが本来の姿だとも思った。


僕が入ってすぐ前室長がいなくなったので、僕よりあとに入った人はほとんど彼の影響は受けてないだろう。
現室長は僕以降に入った講師には心なしか当たりがいいように感じる。
逆に、僕より前からの講師には結構厳しい。
前室長のことも明らかに見下した様子で話している。


今日辞めた人は僕よりしばらく前に入った人だ。
彼はいつも現室長の文句を言っていたし、そして自分は嫌われてるだろう、と今日仕事が終わって断言していた。
それを聞いて僕は、現室長とミーティングしたとき彼女が「これから春にかけて講師の入れ替わりが続くから、きっとこの教室もどんどんいい方向に向かっていくだろう。君には新体制の中核的役割を担ってもらうよ」と言っていたのを思い出した。
そうか、こういう意味だったのか。。。


僕は境目の人間だから古参とも新人とも結構仲がいい。
だから気楽でもあるし、でも窮屈であったりもする。
実際の企業もこんなカンジなのだろうか?
中庸と言うのは難しい話だ…