世界史はあまり好きじゃなかったけど、図表を眺めているのは好きだった。
そこにはまるで写真のような絵画が躍動していて、人間たちとその時代をありのままに伝えてくれた。
そしてそれらは今、僕の眼前で輝きを放っている。。


親には休講だとうそをついて、東横ホームとは反対側に足を運ぶ。
しばらくして到着したのは横浜美術館
もちろんルーヴル展を見るためだ。


やっぱり人手はあって、でもゆっくり見れるくらいの状態。
最初からいきなりアングルの《泉》とはまた豪華な…
そのほかにも《トルコ風呂》やら《マラーの死》やら、ドラクロワやらコローやらミレーやらもうホント教科書状態ですよ。
男も女も景色も動物も皆ホントに写真のよう(髪の毛や糸などの細い部分、指の関節、像と影の境界線などがほんとヤバイ)で、生き生きして情熱的で、そして何よりイケナイほどに官能的だ。
あまりになまめかしすぎてずーっと眺めていたくなったが、横からの視線も痛かったので撤退する。


終わっても余韻が残っていて、しばらく言葉が出なかった。
ディオの言うとおり、偉大な芸術家はみな本当にスタンド使いなのかもしれないなぁ。。


遅い昼ごはんを食べて、寄り道しながら横浜まで歩いたらかなり遅くなってしまっていた。
サークルの人に迷惑を掛けたくなかったが、1時間半ってほんとに長いんだから。
ごめんなさい今日は無理ですと数人に送って、やっぱりまたぶらつく。