バイトが終わったあと、中野へ遊びに行った。
サンモールとブロードウェイは、僕らの中で雨天時のお出掛けの定番として確固たる地位を築いているわけだが、今日はかなり久しぶりに地下に行ってみたのだ。


記憶が正しければ実に11年ぶりになる。
11年前も確か9年ぶりだとか言っていたような。つまり産まれたとき以来。
中野は僕のルーツである割には関わりが薄い街であるが、十何年も別の歴史を編みながらも、お互い共にすっかりオタクになってしまったというのは面白い話だ。やはりこの街とは何か縁があるのだろう。


ここの地下と言えばやはりジャンボソフトクリームであろう。
11年前は中サイズでお腹を壊していたが、今日は成長の証にと特大にチャレンジしてみた。
無事全部入ったが、胃にずっしりくるうえに強烈な寒気に襲われた。20センチ強、12巻きの破壊力はすざまじいものがある…


ヲタ街で軽くえろげをあさったり、下着コーナーでパットについてのいらん知識を得たり。
ゲーセンのRioグッズが凄い充実していてつい散財してしまいそうになった。
ユーズドショップで可愛いい服を見つけて峻巡したり、マツキヨで口上に付き合って無料サンプルをゲットしたりしながら駅方面へ。


ガードをくぐって南口へ抜けていくときに、ふと僕の人生最初の家を訪ねてみたくなって、雨のなかをてろてろと歩き進んだ。
そこは中学校のグランドになっていたが、曲がりながら降りていく急な坂をみた時に、一瞬物心つく前の記憶が蘇ったような気がした。


九州旅行の時もそうだったが、自らのルーツを辿っていく行為は何故か不思議な気分がする。
横に連れがいるというのもこの得体のしれないむず痒さの原因なのだろうか。


でもそれは嫌なものでは全然なくて、
取りあえず20年と言う一区切りを迎えられたことへの、対象の見付からない感謝の念みたいなものにも思える。



その後は、氷責めの拷問を受けたばかりの胃をなだめすかしながら歌舞伎町へ。